青空の下月夜に舞う
アイツ一体何してんだよ。

そして数秒後。



再び現れたと思えば、手にはタオルが。


「頭ぐらい拭けよ。6月だけど風邪引くだろうが」

「い!痛い、痛い、痛い!」

「文句言うな。お礼はお前んとこのカレーパンな?」


私の頭にタオルを被せて、わしゃわしゃと髪の水分を乱暴に拭き取っていく。

時々タオルの隙間から見える赤い髪。
笑ってるような声なのに、少し難しそうにする口元。


「風呂場でサカッてんじゃねえよ」

「人を獣扱いしないでよ」

「男と女が裸で居りゃ、やることは一つ……」

「してないから。未遂でもないから」


祐也。
あんたあの状況で、私と響がヤってたって思ってんの?!


「はぁ……バカじゃねぇの」


思わず漏れた、溜め息混じりの声。
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