青空の下月夜に舞う
「いらっしゃいませー」
ベーグルパンに、クリームパン。
コーヒーをトレイに乗せて、颯爽と歩くOL。
椅子に座り、小さな単行本を出して足を組んだ。
はぁ。カッコいい。
狭くも、広くもない店内は、朝から二人のOL。
サラリーマンのおじさんの計三人。
パンを物色している人は一人。
私勉強するより、パン屋が好きだ。
作れないけど。
オーブン欲しいな。赤のやつ。
その前に家が欲しい。知恵さんに電話は出来ないし。
はぁ、と溜め息吐くと、奥に居る店長に睨まれた。
昨日は――――――眠れなかった。
あんな小さな事。
……いや。よく知らない男とお風呂だよ?
しかも耳を……はぁ。
祐也は明るくなるまで部屋に居て。
下らない事を話ながら、五時過ぎ頃、眠いと言って部屋を出て行った。