青空の下月夜に舞う


「お世話に、なりま、した」


頭を下げて、お礼を口にする。

一応は。
慶太郎にお世話して貰ってはないんだけど、慶太郎の家にはお世話になったから。

何故大人が居ない、って疑問は最後まで分からないままだったけど、私が気にする事ではない。


家の中がグチャグチャな訳じゃないし、どちらかと言えば綺麗な方。

唯一玄関だけが、靴を揃えて上がってないけど、砂が沢山ある訳じゃない。


「じゃ、麻衣ちゃん、弁当食う?」

「いえ、大丈夫です」

「そ」


腰を上げて立ち上がり、リビングを後にした。


お風呂は。やっぱり、明日入ろう。

制服から部屋着に着替えて、ベッドに横になると、無理矢理瞼を閉じた。



大丈夫。眠れる。


< 131 / 319 >

この作品をシェア

pagetop