青空の下月夜に舞う
「お世話に、なりま、した」
頭を下げて、お礼を口にする。
一応は。
慶太郎にお世話して貰ってはないんだけど、慶太郎の家にはお世話になったから。
何故大人が居ない、って疑問は最後まで分からないままだったけど、私が気にする事ではない。
家の中がグチャグチャな訳じゃないし、どちらかと言えば綺麗な方。
唯一玄関だけが、靴を揃えて上がってないけど、砂が沢山ある訳じゃない。
「じゃ、麻衣ちゃん、弁当食う?」
「いえ、大丈夫です」
「そ」
腰を上げて立ち上がり、リビングを後にした。
お風呂は。やっぱり、明日入ろう。
制服から部屋着に着替えて、ベッドに横になると、無理矢理瞼を閉じた。
大丈夫。眠れる。