青空の下月夜に舞う
一瞬。
指が通話に切り替えるのを迷う。
けれど。
出ないわけにはいかなくて。
「は、い……」
『もしかして。出ないつもりだった?』
クスクスと笑う声が。私の背筋を凍らせる。
『ははっ。麻衣、今日学校行ってないの?ダメじゃん。行かなきゃ』
「……うん」
『今。何処にいる……――――?』
変わった空気。
雄大の機嫌が悪い。
「今は……―――――――」
ホテルの名前を告げると、十分で行くと。
動くなよ、と。低い声で言い放ち……――プツリ。
切れた電話。
ゆっくり耳から離した携帯は、ポトリ。ベッドの上に落ちた。