青空の下月夜に舞う
「二週間ぐらいかかるんだったけど、無理言って早くしてもらったよ」


中に入ると、綺麗な1LDK。
すべてフローリング。壁は白。
素敵な部屋に、目を丸めた。


「洗濯機とコンロは知恵さんから。エアコンは備え付け」


知恵さん、の名前に自分が反応したのが分かったのか、クスリと雄大が笑う声が響く。


「伝言。“高校卒業したら連絡して”だって」


つまり。
卒業するまで……電話は要らない?
胸にズキンと痛みが走る。

その時。

後ろから包み込まれる様に抱きしめられて。



「可哀想な麻衣」



体を反転させられて、唇に届く雄大の温もり。

「ちなみにベッドは俺からだから」と呟いて。
真新しいシーツのベッドに押し倒された。

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