青空の下月夜に舞う



目覚めた時。

雄大の姿は無くて。

裸のままベッドに眠る私には薄い布団が。


いつの間にか枕元に置かれてある携帯は、きっと雄大の仕業で。

開けば一件のメールが。


【鍵はシンクの横。バイトも学校も頑張って】


文字を目でなぞり、はぁ……と溜め息が漏れたのは無意識。
前髪をかきあげようとした右手は止まり、くしゃりと前髪を掴んで拳を握った。


涙が。

溢れる。
口を曲げて、ギュッと瞼を閉じる。


泣いても意味ない。
何も変わらない。

そんな事。誰よりも分かっているのに。


布団を引き寄せて。気が済むまで泣いた。



時刻は――――――午前4時52分。






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