青空の下月夜に舞う
「ちょっと、早過ぎじゃない?!」
結局、セナが来たのは何時もより15分程早く。
あ。今日のセナのピアス可愛い。
笑いながら私に話しかけてきて。
近付いてきたセナは、不意に顔を寄せて。私の耳元で囁いた。
「小さな抗争が始まったから麻衣早く来てんの?」
――え……?
ボソリ。
呟いた後、私の表情を見て、目を丸めたセナ。
「あれ?知らないの?」
「知らないよ?抗争って何……」
物騒極まりない単語。
「祐也が無邪気の下っぱヤっちゃったんでしょ。昨日友達から連絡来たもん」
「……はっ……?ヤっちゃってって……」
「ああ!麻衣、一週間か!だからもう……」
私が軽く狼狽える中、指折り日にちを数えたセナは、“そっか”とでも言いたそうな口ぶりで話す。