青空の下月夜に舞う
「塾帰りに、遭遇しない様にしなきゃね~。ミーハーな友達に感謝しなきゃ。麻衣もバイト帰り気をつけてね?」


頭を巡るのは“一週間後違う話題で持ちきりになる”と言ったあの言葉。

ヤったって……喧嘩だよ、ね?と。
セナに聞いたら。当たり前でしょ、と。


違う噂ってのは、てっきり私の事だとばかり……


下を向き、周りを見渡して見る。


あ……

この間まで向けられていた好奇の視線は。もう私にはなく。

何人かで集まり、談笑しながら、楽しそうな。
だけど何かに怯えている様な。


全体的にフワフワしてる。

そして――――――


教室の後ろの扉から現れた赤い髪。
瞬間的に静かになる教室。


みんな知ってるんだ……
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