青空の下月夜に舞う
なんだろう。
行きたくないけど、行かなきゃダメな雰囲気。
「あれ三年じゃん……」
呟いたセナの台詞に、益々この場から離れたくない感情が沸き上がる。
「大丈夫?」
「うん、いや、うん」
私を呼びに来た男子は、大丈夫かと口にしながらも、早く行けと言わんばかりの視線を浴びせてくる。
何の用事か分からなくても、上級生から意味なく呼ばれるなんて嫌に決まっている。
私は動きたくない足を一歩、踏み出した。
「麻衣っ!私も行こうか?」
セナが立ち上がり、私に言葉をかけた……けど。
「お友達は呼んでないから~!」
扉の前で声を張り上げる女。
「セナ、ありがと。雰囲気よくないけど行ってくる」
無理矢理冗談っぽく話し、背を向けた。
セナの気持ちが少しでも軽くなる様に。