青空の下月夜に舞う
ゴツ、と音がしたのは左頬。
黙りこんだ私に、髪を掴んでる女が右から拳を振ってきた。
それでも髪は離されない。
右と左の腕は既に女達から動けないように掴まれてある。
「てめぇ、祐也の女じゃねぇんだろ。ちんけな女のクセに、美舞に構われて調子に乗ってんじゃねぇよ」
再び飛んできた足。
その瞬間。離された両腕。咳と共に地面に雪崩れ込む自分の体。
次々飛んでくる足。
「うっ、はっ……っっ!私はっ、美舞と……関係、な……」
「言い訳してんじゃねぇ!」
「調子に乗んなブス!」
理不尽だ。
私は構われてなんかない。
だけど、蹴られ、殴られながら必死で違うと口にしたけど、私の言い分なんか聞いてくれなくて。
彼女達が、暴力に疲れた所でやっと解放された、まるでサンドバッグな私。