青空の下月夜に舞う

私まみ、って。
名乗ってないです。

って発言は。

あまりにも空気を読めなすぎるから言わないけど。


「麻衣ちゃんか。麻衣ちゃんね。よし」

「美咲はバカだからな。明日になりゃ“まみ”って言ってんじゃねえ?」

「麻衣ちゃん?あれは無視していいからね。って事でいただきまーす。はい、麻衣ちゃん」


慶太郎を指さして、私の膝の上に乗ったお弁当は、偶然にもチキン竜田。




よっしゃああああああ!!




心でガッツポーズ。

チラリと慶太郎を見たけど、裸女を呆れた顔で見ていたから、食べていい。と、思われる。


「……いただきます」


一応、静かに手を合わせて。
誰にも目を合わせる事なく頭を下げた。



それについては、誰も意見を出してこず。

割り箸を割って蓋を開けると、すでに唐揚げを頬張る裸女が「おいしいね」と笑みを向けてきた。
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