神風の如く
………ん?
でも、何かがおかしい
さっきの言葉の意味がわからない
「永倉さん、さっきの話……何に反対なんですか?」
特別な意味があってきいたわけではないのに、話し合いに途中参加した沖田と華蓮以外の人が過剰に反応した
「そ………の、だな……えーっと」
永倉はちらちらと土方を見る
「もう、いったい何なんですか!?」
華蓮は全く話が掴めなかった
「蓮さんに潜入捜査しろってことですよ」
もごもごとする永倉に変わり、沖田が口を開いた
どうやら話がわかったらしい
「潜入捜査ですか………別にいいですけど
何かあるんですか?」
なぜ華蓮に任せるのか疑問だが、任せてもらえるならやろうと意気込む
「だっ、ダメに決まってるだろ!!
蓮があんなところで………」
「平助君まで………いったい何なんです?」
──私はそこまで使えないのか…
華蓮は少しショックだった
俯くと沖田が優しく説明してくれた
「蓮さん、島原というのは綺麗に着飾った女の人が男を接待する場所なんですよ」
…………………
──つまり、私が着物を着てってこと?
「…………えぇぇぇ!?」
「やっぱり、わかっていませんでしたか」
沖田はニコリと笑う
「俺は反対だ」
パニックになっている華蓮をよそに土方が不機嫌そうな顔で言った
「あれ、これって土方さんの案じゃなかったんですか~」
「んなわけねぇだろ!!」
土方は華蓮が他の男に媚びたり、酌をしたりするのはいい気がしないのだ
「私と、情報を持ってきた山崎君の提案ですよ」
「へぇ、山南さんが……意外ですね」
沖田が一瞬、表情を変える
仏、と呼ばれる山南が華蓮をいろんな意味で危険な任務につかせることを提案するとは思ってもみなかったのだろう