蜀宮廷日記
真由姫は、そんなことがあって以降は塞ぎこんでおりました。

見かねた、敦姫は劉禅に


「梨狩りにでも、行きませんか?陛下。」


「構わぬが何故に突然どうした、あっちゃん。」


「あの真由ちゃんの様子では何かしてあげないといけないでしょ!陛下必ず武将達も招待してくださいね。」


「う、うむ」


「父上も来るはずだから、お弁当を一生懸命つくろうっと。」


「えー、朕のは。あっちゃん。」


敦姫は真由姫のところへ来て


「まゆちゃん、今度梨狩りをやることになったんだけど、必ず来るよね?武将達も招待されてるよ。」


「え・・・。」


真由姫は言葉に詰まった・・・。


“武将・・・、ということは安国様も・・・。”


心のどこかで期待していた・・・、がそれ以上に不安が、悲しみが脳裏に浮かぶ真由姫であった・・・。


敦姫は


「真由ちゃんも、お弁当をつくるわよね。私は、とりあえず父上に愛情タップリのお弁当を。あと、しょうがないから陛下のもつくらないとね。あー、忙しくなったわ。」


「お弁当・・・。」


“この間、できなかった、安国様の気持ちを確認するために・・・。”


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