太陽の家
「何でケガしてんの?」

「俺が殴ったから」

「は?」

「いいよ、呼ばなくて。血も出てないし」

タイヨウがすねたように答えた。

「それが逆に心配なんだって」

「いいよ」

「てか、何の話だよ?」

当たり前だが、いきなりの事でクモは全然状況が理解できない。

「初めから話すよ。玄関出たとこでイモ子が俺と話してて、こけた拍子に花壇の側に置いてある植木鉢、道路に転がしちゃって……車にひかれて、植木鉢ぐしゃってなっちゃって。そしたら、それ見たコイツがいきなりイモ子を殴って、首締め出したんだよ。で、俺はそれ止めるために……」

「タイヨウが?」

確かに、何を考えてるかよくわからないタイヨウだが、まさかそんな暴挙にでるようには見えない。

しかも、よりによってあのイモ子を?

「何であんな事したんだよ、タイヨウ」

「………………」

タイヨウは顔を伏せて何も答えない。

「まーお前が毎日花壇とか手入れして、想いがこもってるのはわかるけど、何もあそこまでしなくてもいいじゃん。!たかが植木のために、人殺す気だったのかよ」

「………………」

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