太陽の家
相変わらず、タイヨウは何も答えない。

「イモ子、あんなに泣いて…かわいそうに。お前は気づいてないかもしれないけど………イモ子は……」

(まさか………)

クモは少し、嫌な予感がした。

「お前のこと、好きなんだよ?」

(やっぱり……)

「惚れた男に首絞められた女の気持ちになってみろよ!」

「はは……ナニそれ?」

ずっと沈黙していたタイヨウがやっと口を開いたが、不気味な笑いを浮かべている。

「イモ子が惚れてるのは、ユキだよ?」

「…………え?」

「やっぱり気づいてなかった?」

「ユキとクモがイチャついてるとこ見るのがつらいって、俺に泣きながら相談してきたもん」

タイヨウはクスクス笑いながら暴露した。

「嘘だ!」

「本当だよ。な、クモ?」

ユキはクモを振り返るが、クモはそのまま目を伏せた。

「何だよ、それ??イモ子、そんな事、一言も……」

「言える訳ないだろ。ユキはクモと愛し合ってるんだから。告白したとこでユキが困るだけだって………わかってるから、イモ子は気をつかって何も言えなかったんだよ」

「それは………」

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