極彩色アリス
大階段を下っているとリビングから声が聞こえた。
手摺から乗り出して扉が開いているリビングを覗くと赤いフード付きのポンチョを着ている女の子と兎が話しているのが見えた。
兎と話すなんて、物好きだなぁ…。
そんなことを考えながらダイニングの前に来る。
ドアノブを握り扉を開けようとした時、左奥に続いている廊下の先に扉が有るのに気が付いた。
さっき兎に案内してもらったときには気付かなかったその扉に近づく。
ノブに触ってみると痛いくらいに凍てついている。
痛みを我慢して扉を開けてみると、地下に続く階段があるだけだった。
好奇心に突き動かされるまま、階段をゆっくり下りていった。
所々にある蝋燭の灯火を頼りにして落ちないように一段一段慎重に降りていくと、鉄で出来た扉が現れた。
錆びだらけで開くか心配だったがちょっと力んだだけで容易に開いてくれた。
木で出来た古びた机に置かれたランタン以外に灯りが無いが案外強い灯りのため部屋中を照らしてくれていた。
左に並んだ鉄格子と石畳と石の壁。
明らかに牢屋というものが並んでいた。
一部屋ずつ中を覗いていく。
そして一番奥の牢を覗いたとき、暗がりになっていて見えにくいが奥に扉が見えた。