極彩色アリス

食事も終わり、皆で言われた通りにアリスの間に向かった。
肖像画ですら怖くて見ることができなかった。

部屋に入り無造作に置かれたソファーに各々で腰かけた。
椅子に置かれたクッションには番号が書かれていて己の数のソファーに座った。

私の椅子はテーブルから離れていて背を向く形になっているから皆の顔が見えない。
目の前にあるのは本棚の壁。
手短の本に手を伸ばしページを捲っていると後ろから声が聞こえた。

「せっかく兎さんがこのような場を設けてくれたのですから、自己紹介をしませんか?」

凛々しく透き通った声に少しだけ後ろを向いた。
声の主はさっきの蒼髪のお姉さんだった。

「わたくしは【青華】と申します。 アリス候補番号は【伍】で【強欲の罪】を背負っています。 よろしくお願いします」

【青華(ショウカ)】。
にこっとアダルトな外見に似合わない可愛らしい笑顔で微笑んでくれた。
蒼髪の毛先は桃色になっていてグラデーションが綺麗な髪だった。
青い薔薇の髪飾りがとても似合っていた。

ドレスのような服はどこかのお嬢様なのかと思わせる。

あれが、【強欲の罪】…。

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