極彩色アリス
いい加減、人の紹介を聞いてるのに飽きてきた。
とは言え、まだ終わってないのだから辛いことこの上ない。
「俺は【黄朽葉】だ。 【憤怒の罪】で番号は【肆】番だ。 以後お見知りおきを…なんてな」
【黄朽葉(キクチバ)】。
おちゃらけた奴だな…。
何て思いながら横目で見てやる。
活発そうでリーダーに向いていそうな学校のクラスに一人はいるタイプ。
そう言うやつに限って短気だったり、強情だったりするんだよね。
何の興味もなく本を読み進めていると、傲慢の声が響いた。
「君の名前は何て言うのかな? 黒ずくめ君?」
私の他にもう一人沈黙を続けていた奴がいた。
傲慢の言う通り全身真っ黒な服で統一されている。
黒いコートに黒いズボン。
ローファーやピアスまで黒。
髪や目も蝋色で、凄く不気味で嫌な雰囲気を出している。
「…………、【黒羽】。…………、【参】、【嫉妬】、罪……」
たっぷりと間をおいてから小さな声で自己紹介をした。
【黒羽(クロハ)】。
右目に眼帯を着けていてロングコートの襟で口許を隠している。
表情が見えないあたりがこちらを不安にさせるのだろう。
……?
嫉妬と目があった気がしたが、気のせいかな?
睨まれた…と言うか、見つめられたような…。
「青華に撫子。柳に黄朽葉、黒羽に僕♪ さて、What is your name? 」