極彩色アリス
Just getting started
視点が真っ暗闇から白い天井に切り替わる。
眠ってから数秒で目を覚ましたかのような瞬間の睡眠でも疲労は回復していた。
起き上がり時計を見る。
5時をまわったところだった。
確か、朝食は7時だったな…。
ベッドから降りて姿鏡で身嗜みを整えたあと、着替えを持って一階の大浴場を目指す。
案内の際、アリスの椅子がある部屋に行く途中の扉に大浴場に繋がる扉があると説明されていた。
探すのは面倒だが、体が嫌な汗でベタついているから仕方ない。
部屋を出て階段を下りる。
嫌でも目に入る肖像画を見ないようにして下を向きながら歩いたのが間違えだった。
「っ!」
「おっと…!」
派手に誰かとぶつかってしまった。
向こうの方が体つきが良かったため私が弾き飛ばされて尻餅をついてしまう。
持っていた荷物が回りに散乱してしまう。
顔をあげると不機嫌そうな憤怒の罪と目があった。
…厄介な奴とぶつかったな。