極彩色アリス

ダン!

私は傲慢に馬乗りになり、その白い首もとに隠し持っていたサバイバルナイフを突きつける。
予想外の出来事に言葉を失っている彼を見下しながら睨みを効かせる。
さっき憤怒に言ったこと撤回しないと。
私だって怒りの感情はコントロール出来てないかもね。

もう笑わなくなったのを確認してからナイフを離す。
警告のため目の前でちらつかせてから袖口の中に戻した。

昂っていた感情が収まり始めた頃、傲慢がいきなり起き上がり私の背中に腕を回してきた。
…状況の把握に時間がかかった。
私はこいつに抱き締められている。
無反応のまましばらくそうしていると傲慢とは思えない低い声が囁かれた。

「落ち着いた? 随分と暴れん坊なんだね、怠惰ちゃん?」
「…、何で知ってるの?」
「簡単だよ♪ 僕らが背負う罪は世間で言う七つの大罪ってやつだ。 自己紹介の時足りない罪と番号が君ってこと」

…確かに、罪と番号はそれで割り出せる。
意外と頭いいんだなこいつ。

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