極彩色アリス
先程より大きな欠伸をしながらダイニングに入る。
席には嫉妬と憤怒が座っていた。
キッチンの方では強欲、暴食、色欲が忙しなく動いているのが見えた。
目を擦りながら昨日の場所に座ると目の前に茶器が置かれた。
中には思色の紅茶が揺らめいていた。
顔をあげると強欲が愛らしく微笑んでいた。
「おはようごさいます。 怠惰ちゃんらしいですね、欠伸をしながら来るのですから」
挨拶という嫌味を置いてキッチンに戻っていく。
優雅に歩く後ろ姿を見つめてからカップを持って口に近付ける。
…熱い。
口をつけた瞬間パッと離してしまう。
猫舌何だから仕方ない。
ちょっとだけ舌を出して火傷した部分を冷やす。
そんなことをしている間にテーブルには朝食が並べられていた。
オムレツにサラダ、トーストとコーンスープ。
フローズンヨーグルトのデザート付き。
豪華な朝食だなぁ…、と思いながら頬杖をつく。
そのままコーンスープを飲み、パンをかじる。