極彩色アリス

家族を捨て、友も殺し、惰性の限りを尽くした、私たちが行き着く場所は、死。

その死を乗り越えた先に待っていたのは、

【アリス候補者の烙印】

だった。

私は右内腿に【壱】の烙印が刻まれてる。
周りの奴らには見えないが、体のどこかには刻まれてる証。

不意に聞こえる無邪気な声。
可愛らしいソプラノの声色も今となっては悪魔の囁き同然。

『いつまでそーしてるの? こっちにいたって犯罪者なんだよー? 向こうにいって【アリス】を目指した方が幸せだって分からないのー?』

【アリス】

あちらの世界の統治者。
全ての頂点であり、全ての罪。
【こちら】も【あちら】も、アリスが全ての罪の始まりであり終わりである。

私たちは、これからそのアリスになるために死のゲームに挑むのだ。
勝っても負けても最初で最後の人生の終止符。
それが、アリス候補者に課せられた義務。

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