極彩色アリス

嫉妬はしばらくその場に立っていたがゆっくりと歩き出してキッチンに向かった。
カチャカチャと調理器具がぶつかる音が聞こえてきた。
昼食を手作りとは、なかなか家庭的だなぁ、と思いながらミルクを飲み干す。

食事も終わって立ち上がると隣に嫉妬がいた。
ちょっと驚いたよ?

「………ねぇ、」

ようやく発した言葉はそれだけ。
私より大きな背の嫉妬は私を見下ろしながら何かを言いたげに口を動かしている。
鬱陶しくなってきて嫉妬を睨み付けるように見ているとまた扉が開いた。
今度は賑やかに残りの皆が入ってきた。

私達の放つ微妙な空気を読んだのか、開けた扉を閉めて出ていってしまった。
……何だか、話がややこしくなってきた気がするな。
せめて何かを言って欲しいが、黙りのために諦めることにした。

ため息をついてから嫉妬の横をすり抜けて食器を片付けるためにキッチンに向かう。
食器が洗い終わると同時に、嫉妬が口を開いた。

「………覚えて…、……ない…?」

いきなりの言葉に棚に戻そうとしていたお皿を落としてしまう。
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