極彩色アリス

陶器が割れる甲高い音を聞き付けて、出ていったはずの皆が慌てて入ってきた。
強欲と色欲が駆け寄ってきて割れたお皿の破片を拾ってくれた。

「怠惰ちゃん、大丈夫でしたか!?」
「ケガ…! …してない!?」

二人は私を心配してくれていて体のあちこちを確認してきた。
私はと言うと、嫉妬に言われた一言が頭に貼り付いて離れなかった。
あのあとのことはあまり覚えていない。

++

目を開けると豪華なシャンデリア。
体を起こすとお腹に被せてあったブランケットが床に音も無く落ちた。
…そっか、ご飯のあと本を読みながら寝ちゃったんだ。
テーブルに積まれた本が整理されていて、ソファーに置かれていたクッションが枕代わりにされている。

…ソファーで寝るとかいつぶりだろう。

頭を振って辺りを確認する。
…?
案内の時にあったはずの写真がない。
兎の奴が隠したのかな?
ボーッとする頭で考えを巡らせるけど、いつも以上に働かない。
寝惚けてるのだろう。

目を擦りながら立ち上がる。
喉が乾いたから水をのみにダイニングに向かう。

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