極彩色アリス
『ねぇねぇ、喧嘩や争いに能力を使っちゃダメだって言ったよね…?』
兎の声は真剣だ。
恐らくさっき私が暴れたことに対して言っているのだろう。
でも、私に記憶がない以上私は能力を使ったのかどうか分からない。
兎が言うならそうなのだろうけど、認めたくないから首をかしげる。
「知らないよ。私は覚えてないし。 それに、能力を使って咎められるなら傲慢と色欲だって使ったんじゃない?」
『あの二人は怠惰を止めるために…』
「差別」
兎の話が終わらないうちに扉を乱暴に閉める。
何度か呼ばれたが無視してベッドに横になる。
…眠くなってきた。
時計を見るとまだ時間がある。
夕食は全員で…、そんなルール無くなればいいのに。
そんな風に思っていると、いつの間にか眠りに落ちていた。