極彩色アリス

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【--、--、今-はこ--を殺-て-れ。 -回は-酬も---ぞ】

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重い瞼を無理やり開く。
何回か瞬きを繰り返して少しずつ意識を現実に引き戻していく。
完全に目を覚ましたわけではないけど、ベッドから降りて鏡を覗き込む。
青白く、血色が悪い顔がそこに映っていた。
…我ながら酷い顔だな。

手櫛で髪を整えて脱げていたパーカーを着直しドアを開ける。
仄暗い廊下を歩き階段を下がる。

大階段を下りてるとき、ダイニングから暴食と憤怒が出てきた。
私と八会うと声を荒らげてきた。

「お前、いま何時だと思ってるんだ! もう7時だぞ!?」
「さっき兎ちゃんに僕らが怒られちゃったんだよ?」

あ、時間見てなかったな。
そう思ってポケットから時計取り出して蓋を開く。
…7時10分。
時間厳守って言ってるならこれは遅刻だな。
悪気はないし、怒ってる奴は関わるだけ無駄。
二人の間を通り抜けてダイニングに入る。

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