極彩色アリス

皆が食事をしているなか、私と暴食はスウィーツ作りに使った道具やお皿を洗っていた。
作った量がかなりのものだったので、洗い物も物凄い数だった。
皆の食べ始めと同時に洗い始めたのに終わったのは皆が食後の珈琲を飲み終わる頃だった。

その後はお約束の通り、アリスの間にてアリス会議。
質問の嵐になるのは目に見えた。

予想通り、とにかく煩いくらい皆私に身を乗り出す勢いで口々に質問してくる。
鬱陶しいけど、やっぱり前ほど嫌だとは思えなくなっていた。

この5日ほどで大分ほだされてしまったようだ。
あちらで独りだったからなんだか擽ったく感じるけど、これが楽しいっていう感情なのかな…。

……。
ふと、笑い合っている皆の顔を見る。
楽しそうに…、でもどこか…、影を写したような瞳でここではない何かを見つめているようだ。

絶望は濡羽色の羽で伝染病のように移して廻る私の蝶たちのように、形ない…【あれ】を見据えているみたい。

嗚呼…、絶望の始まりのような真っ暗な空気が漂ってたのに気付かないふりなんて、皆やっぱり【アリス候補者】なんだな。



【極罪式ゲーム】まで

あと1日。

< 73 / 105 >

この作品をシェア

pagetop