極彩色アリス
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酷く懐かしい夢を見ていた気がする。
重い瞼を開くと見慣れた天井が視界いっぱいに広がって、強制的に意識を現実に引き戻された。
何度が瞬きを繰り返したあとゆっくりと体を起き上がらせる。
サイドテーブルに置いてある時計を見ると6時57分。
また朝食に遅刻だなと思いながら立ち上がり、服に袖を通す。
鏡で蒼白い自分の顔を見たあと、部屋を後にする。
廊下に出て階段に向かう途中、呼び止められた気がして振り返るが誰もいない。
イルワケナイ。
皆は今頃ダイニングで朝食の準備をしているはず…。
猫か兎だと思ったが猫はあれ以来会ってないし、兎もこんな趣味の悪いことをするとは思えない。
…となると、三階から下りるとき必ず聞こえるあの声。
それくらいしか考えられない。
とは言え、確認する時間もないのでそのままダイニングに向かうことにした。
『………………、…、』