極彩色アリス
『みなさーん、お集まりだねー♪』
食事中に突如と現れた兎。
手を止めて彼女に振り返る。
その場でくるくると回ってから私たちを見回してきた。
あまりいい気分はしなかったけど、真剣な兎の次の言葉を待つ。
…、兎が纏う空気以外が、殺気で埋め尽くされている。
皆で銃口を向き合わせていて、兎というノイズを合図に引き金を引くのを今か今かと待っているようだ。
常人なら耐えられるわけない圧迫間。
常日では考えられない程の憎悪。
常軌を大きく反れて背徳の美を写す瞳。
常径を壊し全てを手にしようとする知恵。
常識など意味をなさ無くなる貪欲さ。
常情が欠落し人でなくなる恐怖心。
常命すら狂わせる歪で惰性的な全て。
引き金を引くのは…、自分。
『明日のゲームについて少しだけお話があるよー♪ 大切なお話だから耳の穴をよーく掃除してから聞いてね?』
無理難題は置いておいて、兎の話に耳を傾ける。