極彩色アリス

階段を上がり、自室の前を素通りして三階に向かう。
登りの際は聞こえない声。
踊り場を見渡してみるが誰もいない。
下りるときは必ず聞こえる声の正体は未だに分からない。
ホラーだよね。

三階に着き真っ先に向かうのは図書室。
この一週間で通い詰めた図書室には他の部屋にはないものがあることを気付いた。
今日はそれを調べるつもりで来た。
他のやつらはいないことを確認してから一番奥の本棚の前に立つ。

赤、緑、黄、桃、青、黒、白の順番で並んでいる本を入れ換える。

赤と緑。青と赤。黒と黄。黄と緑。
赤と桃。黄と白。白と桃。青と黒。

この通りに入れ換え終わった瞬間、ガタンと音がする。
鍵が開き、本棚を少しだけ押すとクルっと回って奥に繋がる廊下が見える。
初めてここを見つけたときは夕食の時間間近だったためここで探索を諦めたが、今日は時間が沢山ある。

一呼吸してから中に入った。

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