極彩色アリス
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ひらひらと私を足元を照らすように一匹の真っ白な蝶が飛び回る。
私が遣う蝶で唯一の白蝶は私に危険が及ばないようにという御守り。
私の能力が開花したときからこの蝶は常にそばにいた。
普段は【あれ】に入っているが、必要なときは出てきてもらう。
今みたいにね。
微かな光が見えてくる。
一直線だったこの通路の先にあったのは小さな小さな子供部屋。
まるで幼いお姫様の為に作られたような可愛らしくメルヘンな部屋はとても綺麗に整理されている。
…、生活感が感じられるのは何故だろうか。
この館には子供らしい子供はいないはずなのに…、もしかして、兎…?
一通り見渡した後、薄手のレース天蓋で守られたベットに近づく。
カーテンを開くが、直ぐに閉めた。
ベットに敷き詰められるように置いてあったのは気色悪いぬいぐるみの山。
皆、目がとれていたり、足が無かったり。
酷いものなんて頭しかなかった。
直視は避けられたものの、視界に入ってしまったものが脳裏に焼き付いてしまう。
キモ……。