極彩色アリス

アリスの間で本を読んでいると扉が開く音がした。
見ると猫が立っていた。

「猫?」
『あー、怠惰~♪ いいもの~あげられてニャかったから~、届けに来たんだニャ~』

丁度良かった。
そんな感じで小走りにこちらに近付いてきた猫は私の足元に座り込むと、脹ら脛に頬を擦り寄せてきた。
変態か…?

『はいニャ~』

渡された物を受けとる。
するとさっさと猫は帰っていってしまう。
部屋を出る前に手を振っていたけど無視した。

渡された物を確認しようとしたとき皆が入ってきたのでポケットにしまった。

今日は特に話題らしい話題が無くて、寧ろ皆が警戒しているせいで会話すら無かった。
無言のアリス会議。
初めての沈黙は明日のゲームを暗示しているようだった。
本当に始まるんだな…。

その後、すぐに解散した。
部屋につくなりベッドに身を投げ、意識を手放した。




【極罪式ゲーム】まで

あと零日。

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