極彩色アリス

次第に靄が晴れてくる。
うっすらと見えてきたのは青白い月と伯林青(ベレンス)の空に浮かぶ星ぼし。
あいつ等の顔。

…、兎。

『皆、無事に着いたねー♪ 晴れて、【アリス候補者】試験に合格♪ おめでとー! ドンドンぱふぱふー♪』

勘に障るけど、まぁいいや。
ようやく私たちは【極罪式ゲーム】の盤上に立ったんだ。
そんな気はないけど、もう戻れない。
全てのゲームをクリアして、罪と罰をその身に宿すのがここから生きて帰る唯一の方法。

さて、どうなるのかな?
これからの私たちの生きる先は。

兎を見ると仮面越しに目が合った気がした。
見えないけど、不気味に気色悪い笑みを浮かべている。
殺気…、と言うよりは私たちをゲームの駒として遊ぼうとしている、殺気より楽しそうな純粋な気持ち。

こんな気持ちを待ってた。
自分だけを信じて、自分だけを求めるこの感覚はあの時から私に快楽を与えてくれる。
やっぱり、気持ちい…。

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