暴走族に愛された不登校女子。
直樹のお母さんは、
お父さんと離婚したみたいで、
ずっと妹とお母さんの3人で暮らしていた。
離婚した原因がお父さんの浮気で普通はもう会いたくもないはずなのに。
それなのに直樹のお母さんは、
突然家を出て行ってしまった。
ずっと信頼していた存在を失くすのは、本当に辛いと思う。
それはお父さんを亡くしたあたしだからこそ、言えるのかも知れない。
「……まぁ。お前に会えたから、俺はそれだけでいいんだけどな」
「直樹…」
いつもは意地悪な感じなのに、
こういうときは凄く甘いことを言ってくれるのだ。
「んじゃあ、俺等も探しに行くか」
「え?」
「静とか言うやつらを」
「あたし達も行くのっ? 場所分からないんだよ!?」
「……確かに」
直樹が考え込むように、目を伏せていた。