怖がりな君と嘘つきな私
「ナル、なんかあった?」
布団をめくってナルの隣に潜り込んだ。
「花穂、冷たい。」
ナルはいつもうちに来た時に着るパーカー姿だった。
首にはピーチピンクのネックウォーマー。
私が寝るときにするやつ。
「外、寒かったもん。」
ナルは何も言わずに、私の胸に顔をうずめた。
その金髪頭に指を入れて、すくように優しく撫でてやる。
「昨日の深夜、テレビで古い映画してたんだよ。」
「古い映画?どんな?」
「トム・クルーズの出てるやつ。」
「トム・クルーズ?どんな話?」
「宇宙からなんか攻めてくるんだ。すげぇ強くて、地球がフルボッコされる。怖かった。」
ナルは昔からそういう映画が苦手だ。
戦争とか侵略とか隕石とか。
怖いくせになんで見たかなぁ。
布団をめくってナルの隣に潜り込んだ。
「花穂、冷たい。」
ナルはいつもうちに来た時に着るパーカー姿だった。
首にはピーチピンクのネックウォーマー。
私が寝るときにするやつ。
「外、寒かったもん。」
ナルは何も言わずに、私の胸に顔をうずめた。
その金髪頭に指を入れて、すくように優しく撫でてやる。
「昨日の深夜、テレビで古い映画してたんだよ。」
「古い映画?どんな?」
「トム・クルーズの出てるやつ。」
「トム・クルーズ?どんな話?」
「宇宙からなんか攻めてくるんだ。すげぇ強くて、地球がフルボッコされる。怖かった。」
ナルは昔からそういう映画が苦手だ。
戦争とか侵略とか隕石とか。
怖いくせになんで見たかなぁ。