怖がりな君と嘘つきな私
ナルと私は高校一年の時に出会って、それから10年友達で、うち5年は恋人という関係だ。
高校生の時から、ナルはバンド少年で、作詞や作曲もしていた。
いつもギターを抱えていて、文化祭とかヤングフェスとか今働いてるライヴハウスとかでよくライヴをしていた。
友達の期間は、私はナルのことをただの底抜けに明るい馬鹿な男だと思っていた。
だから、恋人になって初めての8月、ナルのメンタルが落ち込んでるのを見た時、なにが起こったのかまるでわからなかった。
「8月は嫌いなんだ。終戦とか特攻とか、そんなことばっかり耳に入ってくるから。」
ナルはあの時もそう言って、私の部屋に来ると、私の布団で丸くなっていた。
高校生の時から、ナルはバンド少年で、作詞や作曲もしていた。
いつもギターを抱えていて、文化祭とかヤングフェスとか今働いてるライヴハウスとかでよくライヴをしていた。
友達の期間は、私はナルのことをただの底抜けに明るい馬鹿な男だと思っていた。
だから、恋人になって初めての8月、ナルのメンタルが落ち込んでるのを見た時、なにが起こったのかまるでわからなかった。
「8月は嫌いなんだ。終戦とか特攻とか、そんなことばっかり耳に入ってくるから。」
ナルはあの時もそう言って、私の部屋に来ると、私の布団で丸くなっていた。