よくばりな恋


「翠ちゃん!」

「成海先生もおいでって言ってくれたの。でもひとりで乗り越えないとダメだから・・・・・」

「翠ちゃん・・・・・そんな頑張らなくても・・・・・」

「頑張りたいの。強くなりたいの。ちはやさんありがとう」

ちはやさんが目を見開いた。

「それじゃ帰りーーーーーーーー」

いきなり視界が回った。

誰かの肩に荷物のように担ぎあげられ、目の前に白いニットの背中しか見えない。慌てて足をバタバタするけれど、2本の足をまとめて押さえつけられた。

「海斗くん、それは女の子に対して乱暴やない?」

「コイツは無理矢理こうしないとわからへん!」

「お、おろして!」

「うるさいっ!」
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