私と二重人格の僕



【ヒロヤ⒉】






あぁ、頭いてー。


うわ、なんだなんだ!?
先生の前に不良と呼ばれる男女が集まって攻めてる。

ひでーな…

「ぢゃあ、校長にいいに行こー?」

「おう!」


不良らが集まって教室を出ようとした。
が、「やめてくれ!」と先生は少々怯えてそういったので不良らは止まり、睨み返した。

「はぁ?じゃあ我慢しろっつーの?」

「すまない、本当に....。」

「質問に答えろ。我慢しろっつーのか?」

「すまない....」

「あ"?謝って済むって思ってるワケ?」

「....…」

「なぁ"!」


また盛り上がり始めた不良たち。


「いい加減やめろよ 。」

つい、僕はそう言った。
僕は普通の学生だから不良に反抗する勇気なんてちっとも無いのに。

「....…....」

みんな、僕に視線攻撃している。


「さ、桜空ちゃん....?」

桜空…?

「あ"。」

やってしまった....
僕は僕でも、体は桜空なんだ。
桜空の本体で僕の男を出してはいけない。

だが、ここは…ほっておけない。


「その、先生だって頑張ってるんだし、ね?今日はそれくらいにしたらどうかな。」

女子語で話すの慣れたものだ。
いくら桜空の友達と会話したことか
まあ、ついボロが出て呆気にとられ視線攻撃を受けるが。

「は?つーか、桜空ってそんなキャラだっけ」

女子のリーダーてきな存在の三崎がジロり、と睨んできた。

「キャラってなに?変わっちゃいけないの?」

本体が桜空であるんだから、ということもあり僕はすこし恐怖心が消え、逆に調子に乗り出した。
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