恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜
引率していく教員の中で、男性教員は大勢いるのに、女性は真琴ともう一人の女性の担任である石井しかいない。
女子生徒の生活全般に関することは、真琴と石井の二人で全てをこなさねばならず、入浴の監督や各部屋の見回りなど、男性教員よりもずいぶん負担が重くなる。
そのことを懸念して、我慢できず古庄が口を開いた。
「…賀川先生の負担が大きすぎませんか?普通の体じゃないんだから、もう少し係の仕事も減らした方がいいんじゃないかと思うんですが…」
打ち合わせの中での古庄のこの発言に、その場に居合わせた10数人の視線は、一斉に古庄へと集まった。
はす向かいに座る真琴も、当然目が飛び出さんばかりに驚いた顔をして、古庄を見つめ返している。
「…そう言われれば、そうかなぁ?…と言っても、賀川先生の担当は、女の先生じゃないとできないことばかりだし…。減らしてしまうと、今度は石井先生が一人でそれを請け負うことになるし…」
係分担を決めた戸部は、その一覧表を見ながら頬を掻いた。