恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜
「だったら、担任じゃない2年部の女の先生を、補助要員として一緒に行ってもらったらいいじゃないですか」
前もって代替案が頭の中に用意されていたのだろう。古庄の受け答えは、とてもスムーズだった。
「他に、女の先生誰がいる?」
「…家庭科の平沢先生とか…?」
話の内容が思わぬ方向へ傾きつつあることに、焦ったのは当事者である真琴だ。
「待ってください!私は修学旅行に行きます!係分担もこのままでいいですから、計画通り話を進めてください」
「何言ってるんだ!行ってから大変なことになって、後悔しても遅いんだぞ」
古庄は、真琴が意固地になって強がりを言っていると思い込んで、つい感情的に大きな声を出してしまった。
負けじと真琴も、ついつい声を荒げて応戦し始める。
「大丈夫です!自分の体くらい、自分でちゃんと管理します!」
「ちゃんと管理するって…、君は学校で2度も倒れてるじゃないか!」
「あれは、ずいぶん前のことで、今は倒れたりなんかしません!」
「倒れたりしないって確証はないのに、どうしてそう言い切れるんだ?」
「それは………」
普段の古庄とは違う激しい口調に、真琴の心の方が先にひるんだ。