恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜



大きな宴会場での夕食が終わり、これから入浴という時、入浴の監督へと向かう真琴に古庄が声をかけた。


「…大丈夫?しんどくないかい?気分が悪くなったり、何かあった時には、すぐに言うんだぞ」


「だ、…大丈夫です。ご心配なく」


いつも人前では、当たり障りのない会話しかしない二人だったが、この時古庄は真琴を心配するあまり、側に石井がいることをすっかり忘れていた。


「あら…、古庄くんもそんな風に女の人に気を遣うことあるのね?まるでアナタが、賀川さんの『ダンナ様』みたい」


「え……っ!!?」


何気なく発せられた石井のこの言葉に、古庄だけでなく真琴も同じ表情をして固まった。

そして、二人同時に赤くなる。


「…な、な、何を、…言ってるの?石井先生。古庄先生が、旦那さんだなんて」


「そ、そうだ。冗談にもほどがあるぞ」


二人そろって口々にそう言って、ごまかそうと必死になる。
二人のこの予想外の反応に、石井の方も驚いてなかなか言葉が見つけられない。


「…そうね。古庄くんみたいな男が傍にいる上に、『ダンナ』みたいって言っちゃうと、賀川さんの本当のダンナ様はヤキモチ焼いて、ここまで飛んできちゃうかもね」




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