恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜



辛うじて集団と同じ行動はしているけれども、佳音はいつも集団から外れて一人でいることが多かった。かつて友達だった女の子たちも、もう佳音とは関わろうとはしていないらしい。


こんな状態で、佳音を修学旅行へ連れてくるのは酷だったかもしれないが、古庄は一人ぼっちの佳音を見かけても、二人きりになりそうな時には声はかけなかった。


自分を見つめる佳音のあの目を見ると、古庄自身感じたことのない感覚に苛まれ、いたたまれなくなる。

これから佳音がどうなっていくのだろう…と考えると、全く予測がつかず怖さにも似た不安感が募った。



修学旅行の日程自体は順調に過ぎていき、スキー研修も今日で終わり、明日からは近隣の観光地を少し回り、最後はお約束のテーマパークで締めくくられる。


雪の降らない地域にある桜野丘高校の生徒たちは、個人的にスキー場通いをしていた少数の生徒以外は、ほとんどがスキー初体験だ。

山も平地も覆い尽くす、こんなにたくさんの雪を見ることなどほとんどなく、そう言った意味では、生徒たちにとって、貴重な経験ともいえる。


生徒たちがスキー研修をしている間、引率の教員たちは思い思いにスキーやスノーボードを楽しめるのだが、一番楽しんでいたのは学年主任…。



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