恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜
改めて真琴の顔を見つめると、真琴ははにかんで古庄を見つめ返し、可憐な花のようないつもの笑顔を見せた。
今すぐに駆け寄って抱きしめたくなるが、スポンジを握る泡だらけの手ではそうすることもできずに、今は我慢することにした。
焦らなくても、夜はまだ長い。
「もう、お湯張りも終わったはずだから、先にお風呂に入っておいで。『素晴らしい旦那様』が、ここ、全部片づけとくから」
そんな冗談めかした古庄の受け答えに、真琴の表情がいっそう緩んだ。
「はい。分かりました、旦那様」
真琴が立ち上がり、そう言ってお風呂に向かうと、古庄も楽しそうに息を抜いた。
こんな風に、二人でいる時はとても楽しく、そして時折胸が切なくときめいて、時間さえも、その他二人を煩わせるもの全てを忘れてしまう。
部屋を暗くし、お互いを確認し合うようにキスを重ねる時間も、二人にとっては短すぎて…、二人だけの週末はあっという間に過ぎていく。
土曜日の夜、ベッドへ入ろうかという時に、真琴がお腹を押さえて首をかしげた。
「どうした?痛いのか?」
即座に、古庄が心配して真琴に声をかける。