イケメンヤンキーに愛されて
「愛結ちゃん、また負けたの~?」
「うっ・・・」
姫ちゃんに、純真無垢な瞳で見つめられ、悲しくなってきた。
次こそは、勝ってやる!!
「次は、なにするの?」
「んー、そうだな・・・。愛結ちゃんばっか負けてるしね」
なんとなくゲームを決める権利がありそうな、龍樹君に聞いてみた。
そろそろ勝敗も見えてきている。
あたしの二敗で、逆転ができるものかどうか・・・。
「愛結ちゃん、逆転のチャンス!!」
「え、ほんと!?」
耳寄りな情報に、食いついてしまった。
「最下位の愛結ちゃんと、1位の翔で二人で勝負してみて? 愛結ちゃんが勝ったら、今までの2敗をチャラにするってのはどう?」
「やる!!絶対勝つ!!」
やらないわけがないじゃないか。
こんなチャンスを!
「それで、なんのゲーム?」
「愛結ちゃんが得意なゲームでいいよ。ね?翔」
突然、龍樹君が翔君に話題を振った。