イケメンヤンキーに愛されて

ぼやっとしていた翔君は、適当に返事してきた。

「あ、あ~、いいよ。好きなよーにしな」
「んじゃぁ~ね!オセロ!!」

オセロは結構得意だから、勝てる!はず。
こつはつかんでいるから、あとは運の問題かも。

「オセロ。やるんだろ?ほら」
「うん」

いつのまにかオセロを持ってきていた翔君が、ボードを机の真ん中に置いた。
他のメンバーは、興味津々な様子で机の周りを囲んだ。

「色は?」
「黒」

2人だからなのか、準備がさっさと進んでいく。

「どっち先行?」
「そっちからで」

準備は完璧に終わり、あたしから始まることになった。

「スタート!」
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