ダーリンは財閥
午後の仕事が始まってからも拓哉さんにどう返事をするか悩んでいた。

チーム長に

「愛さんも分かったかしら」

と聞かれ

「すみません!
考え事してて聞いてませんでした!
もう一度お願いします」

と叱られたけど乗りきった。

パソコンで作業してるとメールが届いた。

「昼間の返事どうかな(^-^)」

私は

「まだ考え中です」

「何で悩んでるの(^-^)」

「実は私彼氏いるんです。
男性と二人っきりで食事とかしたら浮気になるんじゃないかと悩んでるんです」

「彼氏に言わなきゃいいだけだよ別に疚しい事ないんだから食事だけだしね(^-^)」

「そうですよね(笑)
分かりました食事行きましょう」
「何でも食べられるかな(^-^)」
「大体食べれますよ(^-^)」

「仕事終わったら地下駐車場で待ってるよ(^-^)」

「分かりました(^-^)」

私は仕事終わると地下駐車場に向かった。

青いレクサス拓哉さんの車を見つけ私は助手席に乗った。

車は首都高に乗り横浜方面へ走った。

「横浜に行くんですか」

「うん一度行きたかった店あるからそこに予約したんだ」

「こんな格好で大丈夫ですかね」
拓哉さんは笑いながら

「大丈夫愛ちゃん可愛いから」

私は真っ赤になってしまった。

横浜に着くと私は拓哉さんに案内されある店に入った。

「予約した藤堂ですが」

「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

拓哉さんと私は丸いテーブルに座った。

「スペシャルコース頼んだから好きなだけ食べよう」

「はいっ頂きまぁす」

食事をしながら拓哉さんと色々な話をして盛り上がった。

苦手なのがカエルと聞いた時は笑ってしまった(笑)

食事はどれも美味しい中華料理だった。

回るテーブルの中華料理を食べて見たかったらしい。

私も初めてだった。

食事が終わり二人でプリンを頼んだ。

「愛ちゃんこのプリンメチャクチャ美味しいよ」

「はい(笑)
本当美味しいです」

司の事忘れる位楽しかった。

お店を出ると拓哉さんは夜の横浜をドライブしてくれて夜景も見せてくれた。

拓哉さんの行動はロマンチックだった。

《司からもドキドキさせられたい》
「愛ちゃんさぁ彼氏と付き合ってどのくらい」

「1年ですよ」

「1年ならラブラブだね」

「いえ手さえ握られませんよ」

「うそでしょっ!
俺には無理だわ彼女なら直ぐ抱きたくなるし、
キスは毎日しないと淋しいし、
ハグは毎回じゃないと不安だしね」

私が唖然としてると

「それだけ側に置きたくなるって意味」

「あっそういうことですね」

「愛ちゃんって本当面白いね」

その後も色々話ながら拓哉さんは自宅まで送ってくれた。

その日から拓哉さんとはパソコンでメールのやり取りが毎日になった。

いつの日かお互い名前で呼ぶようになってた。


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