虹色の騎士団
「これはねー
ホストクラブを辞める時

そこのオーナーが、ぼくの夢の証としてくれた物なんだよ…。」

鍵を優しい瞳で見つめ、大切そうに指で撫で続ける。

そ………

「そんな大事なもん、貰える訳ねーだろ!!」

慌てて首からチェーンを外そうと焦り出すと、
未来はオレの頬っぺを撫でながら、それを制止した。

「昨日、改めて思ったよ。
日向はやっぱり…
ぼくの夢の証そのものなんだって。

だから…、
その鍵は日向に持ってて欲しい。」

「お、オレが……?」

未来の…夢の証……?

未来はオレにTシャツを着せて、頭を撫でる。

「ありがと、日向。

ぼくの中にあるスタントに対する怖さは
多分、ずっと消えないとは思うけど……

…それでも日向が側にいてくれれば
そんな自分の弱さを許して…

少しずつ只の思い出として向き合っていけると思う。」

< 509 / 786 >

この作品をシェア

pagetop