虹色の騎士団
「…車に気をつけろよ」

…言わなくても、行き先分かってんだな…。

オレは頷く。

「カイリも一緒だし、ゆっくり行くから。

…上手くいくかは、わかんねーけどさ…。」

カイリに靴を履かせながら そう言うと、

頭の上に凛の大きな手が降りてきた。

そのままくしゃくしゃっ!と撫でながら、凛は笑う。

「心配するな。
『お前だから』大丈夫だ。」

…そう。

信頼されてるって思う事って、こんなに気持ちいいもんなんだ…。

下駄箱の上に置いておいた小さな帽子を取り、被らせる。

もう一度カイリを抱っこして振り返ると、真宵が居て…。

背中の辺りから、狐矢太がフワリ…と飛び出して来た。

そうして狐矢太はオレとカイリの頬っぺたを一回ずつ舐める。

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