続犯罪彼女




「すーちゃん?」

自分の感情に整理をつけていた俺の前で、千葉は目を開いた。
俺を見て、俺の名を呼んでいる。

「あれ、何で私こんなとこに…同窓会だったはず」

「俺が連れてきた」

俺が言うと、千葉は眉をひそめた。
酔いは覚めてしまったらしい。

「なんで私が君といるのかな」

「俺がお前のことを好きだから、だ」

千葉が大きな目を見開いた。驚いている。

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