続犯罪彼女
「お前のことを愛してる」

「は?」

「お前の全部、俺のものにしたい」

俺にも酒が残っているのかもしれない。
普段言わないような本音が零れでる。

「わ、私は君のこと嫌いだよ!」

「それでも構わない、俺はお前が好きだ。
お前が俺のことを嫌いだからって、俺がお前のことを好きになっちゃいけねぇなんて決まりはないだろ」

「……っ」

千葉は布団に潜り込んだ。
だけど俺はこいつから布団を奪う。
当然力負けした千葉は、両腕で顔を隠していた。

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